LOUIS SACHARの小説HOLESを読んだ。
洋書と書かれている通り、全部英語である。アメリカでは有名な児童書らしく、文章も非常に簡単なので、高校生ぐらいの英語力があれば辞書引きながら読めるだろう。
あらすじは、以下の通り。
いじめられっこの少年スタンリーは無実の罪で更正施設に送られる。その更正施設の名はキャンプグリーンレイク。かつて湖があったこの一帯は、いまや雨もふらない砂漠地帯である。スタンリーら非行少年は、この砂漠地帯で、更正のためと称してひたすら穴を掘ることを強制されるのだった。しかし、スタンリーは、すぐに穴を掘る目的が何かを掘り出すことだと気づくことになる。この砂漠地帯で何が眠っているのか。スタンリーは、知恵と勇気を持ってこれを掘り出すことを決意する。
この物語の主人公は太ってて、冴えない苛められっこである。そんな彼が、キャンプグリーンレイクで逞しく生き抜いていく姿が印象的だった。
また、この作品は構成がすばらしい。スタンリーたちの現在の物語が進むにつれて、過去のグリーンレイク、そしてスタンリーの先祖の物語が語られていく。これら別々の物語がきれいに現在という一本の線に繋がっていく感覚は、推理小説で一連の謎が解けていくような心地よさがあった。
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